抗がん剤の登場、進歩によって変わってきているがん治療の世界

抗がん剤の登場

抗がん剤の登場は、がん治療にどのような影響を与えたのでしょうか。そして、これからどのように抗がん剤治療は進歩していくのか、見ていきましょう。

抗がん剤の進化

ウーマン

抗がん剤が変えたがん治療

抗がん剤が登場したことで、がん治療というのは大きく変化しました。進行がんの患者の寿命を延ばし、一昔前までは治らないと言われていた白血病が5割治るようになったのです。強い副作用が強調されて、悪者扱いされることもありますが、現在ではその副作用も投与方法の工夫によって軽減することもできています。今でも新しい抗がん剤が開発されており、これからの抗がん剤治療は、さらなる期待ができるものとなっています。

主流となっている分子標的薬

今まで主流だった抗がん剤は、「殺細胞性抗悪性腫瘍薬」と呼ばれるものでした。これは、健康な細胞にまで作用してしまうため、強い副作用がありました。対して近年の化学療法の主流になりつつあるのが、分子標的薬です。分子標的薬は、特異な物質をターゲットにすることができるので、副作用を抑えられるようになっています。

イマチニブ

分子標的薬の中でも、先駆け的な存在として知られている薬が、イマチニブです。イマチニブとは、「Bcr-Abl」というタンパクの活性を阻害する作用があります。慢性骨髄性白血病の場合、Bcr-Ablが原因で細胞の異常増殖が起きるため、イマチニブを投与することで、高い治療効果が期待できます。

トラスツズマブ

「HER2」というタンパクをターゲットにするトラスツズマブという抗がん剤もあります。「ヒト化モノクローナル抗体薬」に分類される薬で、抗体成分の95%がヒトに由来するので、安全性が非常に高いです。

テムシロリムス

mTOR阻害薬に分類される抗がん剤の1つが、テムシロリムスです。点滴静注によって投与される薬で、mTORの働きを阻害して、がん細胞の増殖を抑制します。保険適用範囲内の薬なので、治療費を抑えたい時にも活用しやすいです。

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